【コピペ用・依頼テンプレ(5項目)】
・やりたいこと:(例)A列の日付が今月の行の、B列の金額を合計したい
・データの場所:シート名「売上」、1行目が見出し、データは2行目〜
・列の意味:A列=日付、B列=金額、C列=部署
・環境:Excel 2021(または Microsoft 365)
・希望:1つのセルに入る数式で。結果は数値で。
| 得られるもの | 内容 | 該当セクション |
|---|
| 依頼テンプレ | 5項目を埋めるだけのコピペ用テンプレ | 依頼文の書き方 |
| 作成手順 | 依頼→検証→修正依頼の5ステップ | 手順5ステップ |
| エラー対処 | 6種のエラー早見表と直し方 | エラー6種の早見表 |
| 安全ルール | 情報漏洩・社内規程のNG6項目 | 情報漏洩の注意点 |
横スクロールできます
ChatGPTでExcel関数を作る依頼文の書き方(結論)
- やりたいことを日本語で言語化する(例:「A列の日付が今月なら、B列の金額を合計したい」)
- データの形を伝える(列の見出し、データが何行目から始まるか、シート名など)
- 期待する結果と環境を伝える(「1つのセルに収まる数式で」「Excel 2021を使用」「結果は整数で」など)
| 項目 | 悪い依頼 | 良い依頼 |
|---|
| 内容 | 「合計の関数を教えて」 | 「A列が今月の日付の行だけ、B列の金額を合計したい」 |
| データ | 記載なし | 「1行目は見出し、データは2行目から500行目まで」 |
| 環境 | 記載なし | 「Excel 2021。1セルに入る数式で」 |
| 結果 | バラつく | SUMIFS等の的確な数式が返る |
横スクロールできます
補足自分の列構成を口頭で説明しづらいときは、見出し行と数行分のサンプル(ダミーの数値でOK)を文章で貼ると精度が上がります。ただし実データの貼り付けは情報漏洩のリスクがあるため、後述のルールを守ってください。
ChatGPTでExcel関数がうまく作れない主な原因
- データの形を伝えていない:見出しの有無、開始行、列の意味が分からず、ChatGPTが勝手に「A1から始まる表」と仮定してしまう。
- やりたいことが抽象的:「集計したい」だけでは、合計・件数・平均のどれか判断できない。
- Excelのバージョン差を無視:XLOOKUPやFILTER、TEXTSPLITなどはMicrosoft 365や新しいExcelでしか使えず、古い環境ではエラーになる。
- 全角・半角や区切り文字の違い:日本語環境のExcelは引数の区切りがカンマ(,)ですが、地域設定によってはセミコロン(;)の場合があり、貼り付けるとエラーになる。
- 古い情報や存在しない関数:ChatGPTがもっともらしく、実在しない関数名や引数を返すことがある(いわゆるハルシネーション)。
- セル参照のズレ:「2行目から」と言ったのにA1始まりで作る、など参照範囲がずれる。
注意ChatGPTは「自信たっぷりに間違える」ことがあります。返ってきた数式や関数名をうのみにせず、実在する関数か・自分のExcelで使えるかを必ず確認してください。誤った数式のまま給与計算や請求金額に使うと、実務上の損害につながります。
原因別の見分け方(エラー6種の早見表)
| エラー表示 | 主な意味 | ありがちな原因 | まず試すこと |
|---|
| #NAME? | 関数名や名前が認識できない | 実在しない関数、スペルミス、バージョン非対応 | 関数名を数式バーで再入力し候補に出るか確認 |
| #REF! | 参照先が無効 | 行・列の削除、範囲指定のズレ | 削除操作を取り消し、範囲を指定し直す |
| #VALUE! | 値の種類が不適切 | 文字列と数値の混在、全角数字 | 対象セルの表示形式と全角/半角を確認 |
| #N/A | 該当データなし | VLOOKUP等で検索値が見つからない | 検索値の空白・型をTRIM等で確認 |
| #DIV/0! | ゼロ除算 | 割る数が空欄・0 | IFERRORやIFで0のときの表示を決める |
| #SPILL! | 結果が広がる先にデータがある | スピル範囲に既存の値 | 出力先の右下方向を空にする |
横スクロールできます
- 数値が想定よりずれている:参照範囲がずれている可能性。数式バーで範囲を確認する。
- すべて同じ値になる:絶対参照($)と相対参照の付け方が逆になっている。
- 0や空欄ばかり:条件式が一致していない。全角・半角や前後の空白を疑う。
- 日付が数字(シリアル値)で出る:表示形式が「標準」のまま。書式設定で日付にする。
ChatGPTでExcel関数を作る手順5ステップ
| ステップ | やること | 目安時間 |
|---|
| 1 | 冒頭のテンプレで依頼する | 3分 |
| 2 | 数式の意味を1行で説明してもらう | 1分 |
| 3 | ダミーの小さな表で試す | 3分 |
| 4 | 手計算で2〜3件を照合する | 3分 |
| 5 | ズレたら症状を添えて修正依頼する | 3分 |
横スクロールできます
- 冒頭のテンプレで依頼する:目的・データの形・環境・希望を埋めて送る。
- 数式の意味を1行で説明してもらう:「この数式が何をしているか、初心者向けに1行で説明して」と追記すると、理解しながら使える。
- サンプルデータで試す:本番シートではなく、ダミーの小さな表で動作確認する。
- 結果を検証する:手計算や目視で2〜3件を確かめ、合っているか確認する。
- ズレたら具体的に修正依頼する:「結果が1行ずれます。データは3行目からです」のように、症状と前提を添えて直してもらう。
依頼例:「シート『売上』で、A列=日付、B列=金額です。A列が今月(当月)の行だけB列を合計する数式を、C1セルに入れたい。Excel 2021です。1セルで完結する数式でお願いします」
「先ほどの数式をC1に入れたところ、結果が0になりました。データは3行目から始まり、A列の日付は文字列で入っている可能性があります。この前提で数式を直してください。」
ケース別の対処(VLOOKUP・IF・集計)
- 検索値が全角、表が半角になっていないか
- 前後に余分な空白がないか(TRIM関数で除去できる)
- 数値のはずが文字列として保存されていないか
| やりたいこと | 候補の関数 | つまずきやすい点 | 依頼時に添える一言 |
|---|
| 別表から値を引く | XLOOKUP / VLOOKUP | 型不一致、空白、#N/A | 「該当なしは空欄で」 |
| 条件で表示を変える | IF / IFS | 入れ子、優先順位 | 「条件は上から順で」 |
| 複数条件で合計 | SUMIFS | 条件ペアの過不足 | 「条件は箇条書きで渡します」 |
| 重複を除いた件数 | COUNTA系・UNIQUE | バージョン非対応 | 「2019でも動く形で」 |
| 文字列を分割 | TEXTSPLIT / LEFT・MID | 365限定の関数 | 「区切り文字は半角カンマ」 |
横スクロールできます
注意UNIQUEやTEXTSPLIT、FILTERなどは比較的新しい関数で、古いExcelでは使えません。「Excel 2019でも動く形で」と環境を明記して依頼すると、互換性のある代替案を出してもらえます。
予防・再発防止のコツ(依頼の型化)
- 環境を毎回明記する:「Excel 2021」「Microsoft 365」「Googleスプレッドシート」など。これだけで非対応エラーが大幅に減ります。
- 入力例と期待する出力例をセットで渡す:「A2が2026/06/10ならB2に『当月』と出したい」のように具体例を添える。
- 1セルか複数セルかを指定する:作業列を使ってよいか、1つの数式で完結させたいかで答えが変わります。
- 説明も求める:数式の意味を1行で説明してもらうと、後から自分で直せます。
- エラー時の挙動を指定する:「該当なしのときは空欄」「0で割るときは0と表示」など、例外処理を先に伝える。
- [ ] 正常データで結果が手計算と一致した
- [ ] 空欄・0・全角文字が混ざったデータでも試した
- [ ] 月またぎ・年またぎのデータで確認した
- [ ] 自分の環境(Excelのバージョン)で動いた
- [ ] 数式の意味を自分の言葉で説明できる
- [ ] 実データや個人情報を入力していない
情報漏洩・社内ルールの注意点(公的ガイドラインの考え方)
入力した情報が、サービス提供者側でどのように扱われるか(学習に使われるか等)を確認し、機密情報や個人情報の入力可否を組織のルールとして定めることが望ましい、という考え方が一般的です。
- 実データではなくダミーで依頼する:列構成や数式の相談は、ダミーの数値・架空の氏名で十分に成立します。
- 個人情報・取引先名・金額などの機密は入力しない:構造だけ伝えれば関数は作れます。
- 会社の生成AI利用規程を確認する:入力禁止情報や、利用してよいサービスが定められている場合があります。
- 学習利用のオフ設定を確認する:サービスによっては、入力内容を学習に使わない設定やプランがあります。
注意機密情報をAIに入力してよいかは、最終的に所属組織のルールが優先します。判断に迷う場合は、入力せずに上長や情報システム部門へ確認してください。本記事は一般的な考え方の紹介であり、個別の法的判断を保証するものではありません。
やってはいけないNG対応6つ
- 数式をうのみにして即本番投入する:給与・請求・在庫など、誤れば実害が出る計算ほど検証は必須です。
- エラーの意味を調べず放置・上書きする:原因を理解しないまま別の数式に変えると、見えない誤差が残ります。
- 実データや個人情報をそのまま貼り付ける:情報漏洩・規程違反のリスクがあります。前章のルールを守りましょう。
- 存在しない関数をそのまま使おうとする:#NAME?が出たら、まず関数が実在し自分の環境で使えるか確認します。
- 長いやり取りで前提のズレを放置する:列構成を変えたら、その都度はっきり伝え直します。
- 古いバージョンで新関数を強引に使う:XLOOKUPやFILTERなどは環境を選びます。互換性を確認しましょう。
よくある質問
ChatGPTは無料版でもExcel関数を作れますか?
ChatGPTに作ってもらったExcel関数が動かないときはどうすればいいですか?
実データをChatGPTに貼り付けても大丈夫ですか?
GoogleスプレッドシートでもChatGPTで関数を作れますか?
ChatGPTが返した関数が実在するか確認する方法は?
マクロ(VBA)もChatGPTに作ってもらえますか?
依頼しても毎回違う数式が返ってくるのはなぜですか?
関連記事
次に読むと、この記事の判断がしやすくなります。
関連記事